キビシロタンポポ

花は淡い黄色〜白色、花粉の大きさは不均一、染色体数は 2n=32 の四倍体在来種で(Morita1995)、無融合生殖(アポミクシス)をおこなう。総苞外片は総苞内片の 1/2 以上の長さになり、 内片に圧着し、総苞片の縁が赤みを帯びることが多く、角状突起はわずかにあるかまたはほとんどない。痩果は黒褐色であることが多いが褐色の痩果もある。花期は 4 〜 5 月。本州北陸地方(福井県)以西、四国に分布する。人里や山里の道路の路肩や法面、農地の周辺などの草地に生える。

クシバタンポポ

花は濃い黄色、花粉の大きさは不均一で、染色体数は 2n=32 の四倍体在来種で(Morita 1995)、無融合生殖(アポミクシス)をおこなう。総苞外片は総苞内片の 1/2 以下の長さになり、内片に圧着し、角状突起はわずかにあるかまたはほとんどない。典型的な葉は櫛(くし)の歯状に深く切れ込む。花期は 3 〜 5 月。本州北陸地方(福井県)以西、四国に分布する。山里の人家の周辺で、道沿いや農地の周辺などに生育する。

シナノタンポポ

花は黄色で、頭花はやや大きい。花粉の大きさは均一、染色体数は 2n=16 の二倍体在来種で(Morita 1995)、有性生殖をおこなう。総苞全体が幅広く、総苞外片は総苞内片の 1/2 以 上の長さになり、広卵形で基部が膨らむ。外片は内片に圧着する。角状突起はない。痩果はわら色または茶色。花期は 4 〜6月。本州北関東~中部地方に分布し、高知県に生育するものは国内帰化したものである。公共施設の駐車場や植え込みなどで見られる。

シロバナタンポポ

高知県を代表する在来タンポポ。花は白色、まれに淡い黄色の個体(キバナシロタンポポ)もあり、花粉の大きさは不均一。染色体数は2n=32, 40の四倍 体または五倍体種で(Morita 1995)、無融合生殖(アポミクシス)をおこなう。総苞外片はやや開き、角状突起が大きく目立つ。痩果はわら色または茶色。花期は 1 〜 6 月で時期は長いが、高知県では主に 2 下旬〜 4 月に開花する。本州関東以西、四国、九州に分布する。

セイヨウタンポポ

花は黄色で、花粉の大きさは不均一、染色体は2n=24,32の三倍体または四倍体で(芝池 2005,佐藤ほか 2008)、無融合生殖(アポミクシス)をおこなう。総苞外片は反り返る。痩果は褐色。花期は主に2~6月であるが、一年を通じて開花する。ヨーロッパ原産で、現在では世界の温帯〜亜寒帯の至るところに分布する(北村 1999)。日本には明治になってから、札幌農学校のアメリカ人教師W. P. Brooksがサラダとして食べるため に、北アメリカから種子を導入し、栽培していたものが逃げ出して拡がり、帰化したとされてい る(北村 1999, 多田 2010)。県内全域に分布する。