アカミタンポポ

ヨーロッパ原産の外来植物で、日本で普遍的に見られるようになった時期は、セイヨウタンポポに比べ遅いとされる(渡邊ら 1997)。導入経路は不明。花は黄色、花粉の大きさは不均一で、染色体数は2n=24,32の三倍体または四倍体で(芝池 2005)、無融合生殖(アポミクシス)をおこなう。総苞外片が反り返る。痩果は赤みを帯びる。花期は2 〜 6月。セイヨウタンポポとは、痩果が赤みを帯びることで区別できるが、花だけでは判別が難しい。道路縁や駐車場など土地が改変されたところに生育する。

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エゾタンポポ

花は黄色、花粉の大きさは不均一で、染色体数は 2n=24,32,40 の三、四、または五倍体在来種で(Morita 1995)、無融合生殖(アポミクシス)をおこなう。総苞外片は卵形で総苞内片の1/2 以下の長さになり、内片に圧着し、角状突起はわずかにあるかまたはほとんどない。クシバタンポポに似るが、頭花はより大きく、葉は櫛(くし)の歯状に深く切れ込むことはなく、総苞の基部もあまり膨らまない。花期は 3 〜 5 月。本州中部以北~北海道に分布し、高知県内に生育するものは、国内帰化したもので、植え込みや芝生などでみられる。

カンサイタンポポ

花は黄色で、頭花は小さく、ほっそりとしている。花粉の大きさは均一、染色体数は2n=16の二倍体在来種で、有性生殖をおこなう(Morita 1995)。総苞全体が細長く、総苞外片は 総苞内片の 1/2 以下の長さになり、外片は内片に圧着する。角状突起はわずかにあるかまたはない。痩果はわら色または茶色。花期は 3 〜 5 月。近畿地方以西、四国、九州に分布し、高知県内に点在するが、ほとんどが国内帰化と考えられる。河川の堤防や道路の路肩、農地の縁など適切に管理されている草地に多く見られる。

キバナシロタンポポ

シロバナタンポポの黄花品である。花は淡い黄色〜黄花の個体もある。シロバナタンポポの集団の中に1〜数個体、または多数がまとまって生えている場所もある。花粉の大きさは不均一、無融合生殖(アポミクシス)をおこなう。総苞外片はやや開き、角状突起が大きく目立つ。痩果 はわら色~茶色。花期は シロバナタンポポ同様に主に 2 下旬〜 4 月。